救護施設職員向けキャリアデザイン研修を実施しました

福祉施設において、救護施設職員を対象としたキャリアデザイン研修の講師を務めました。
この研修の目的は、日々の仕事の意味や自分の強みを振り返り、これからの目標を具体的に考えることです。役職や昇進だけをキャリアと捉えるのではなく、「現場でできることが増えること」も大切なキャリア形成であるとお伝えしました。
救護施設で働く意味を言葉にする
救護施設の職員は、食事や入浴、服薬、見守り、声かけ、記録、環境整備、関係機関との連携など、幅広い仕事を担っています。
一つひとつは日常的な業務に見えますが、その先には、利用者の生活や健康、安全、安心、人とのつながりを支えるという重要な役割があります。
研修では「自分の仕事がなかったら、利用者や職場にどのような影響が出るか」を考えるワークを行い、普段の仕事が持つ意味を整理しました。
自分の強みを知る「6つの支援タイプ」
自分の強みを考えるため、次の6つの支援タイプを手がかりにした自己理解ワークを行いました。
- 利用者に安心感を与える「安心づくり型」
- 小さな変化を捉える「観察・気づき型」
- 職員同士をつなぐ「調整・連携型」
- 業務をよりよくする「改善・仕組みづくり型」
- 新人や同僚を支える「育成・支え合い型」
- 相手のペースを大切にする「継続・寄り添い型」
これは性格を決めつける診断ではありません。自分が現場で発揮しやすい力を知り、その強みを今後の仕事にどう生かすかを考えるためのワークです。
長く働くために必要な「相談する力」
福祉の仕事を長く続けるためには、頑張り続けることだけが必要なのではありません。
一人で抱え込まずに相談すること、自分の限界に早めに気づくこと、できることとできないことを分けること、チームに支援をつなぐことも重要です。
研修では、仕事のことが頭から離れない、相談する前に自分だけで解決しようとする、小さなミスが増えるといった「抱え込みのサイン」についても確認しました。
職員が自分自身を守ることは、利用者支援の質を守ることにもつながります。
3か月後・1年後・3年後の目標を考える
研修の最後には、自分が仕事で大切にしたいことや、入職時と比べてできるようになったことを振り返り、今後の目標を考えました。
目標は、抽象的な理想ではなく、明日から行動に移せる形にすることが大切です。
例えば、「記録に事実を具体的に書く」「困ったときはその日のうちに相談する」「会議で自分の意見を一つ伝える」など、現場で実行できる小さな行動から始めます。
キャリアデザイン研修は、職員一人ひとりが仕事の意味と成長を実感し、長く働くための方向性を考える機会になります。
福祉施設・介護事業所における職員の定着、人材育成、キャリア形成、メンタルヘルスをテーマとした研修の企画・講師を承っています。施設の課題や対象者に合わせて、講義とワークを組み合わせた内容をご提案します。
