滋賀県放課後児童クラブ施設長研修にて労務管理研修を実施しました

令和8年3月11日、滋賀県主催の「令和7年度 放課後児童クラブ施設長研修」において、労務管理をテーマとした研修の講師を担当しました。
今回の研修では、放課後児童クラブの運営において重要となる
「カスタマーハラスメントへの対応」と「治療と仕事の両立支援」
を中心に、職員が安心して働き続けられる職場環境づくりについてお話ししました。
研修の冒頭では、次のような問いを参加者の皆様に投げかけました。
- 保護者の言動に対して「行き過ぎではないか」と感じた経験はあるか
- 体調不良の職員に無理をさせてしまった経験はないか
放課後児童クラブの現場では、保護者対応や人員不足などから、職員が精神的・身体的に負担を抱えやすい状況があります。そこで本研修では、次の2点を目的として内容を構成しました。
①職員が安心して働き続けられる環境を整えること
②保護者対応によって組織が疲弊しない体制をつくること
まず、近年社会的関心が高まっているカスタマーハラスメント(カスハラ)について解説しました。
カスタマーハラスメントとは、顧客や利用者からの暴言、威圧的な言動、過度な要求など、業務の範囲を超えた不当な行為を指します。近年は自治体条例や国の法整備の動きも進み、職員を守るための組織的な対応が求められるようになっています。
研修では、現場で実際に起こり得る事例をもとに、
- どこまでが正当な要望か
- どこからがハラスメントになるのか
- 職員個人ではなく「組織として」どう対応するか
といった視点から具体的な対応方法を整理しました。
また後半では、病気や治療を抱える職員と仕事の両立支援について取り上げました。
職員が体調を崩した場合に、本人の健康と職場運営の両方を守るためには、制度や配慮だけでなく、管理職の理解と適切な対応が重要になります。
放課後児童クラブは、子どもを支える現場であると同時に、そこで働く職員の安心と安全が確保されてこそ安定した運営が可能になります。今回の研修が、各クラブにおける労務管理や職場環境づくりを見直すきっかけとなれば幸いです。
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