【講師登壇レポート】セクハラ防止研修

先日、ある企業様にて「セクハラ防止研修」の講師を務めさせていただきました。
本研修は、全従業員の皆さまが安心して働ける職場環境を整えるための、ハラスメント対策の一環として実施されたものです。
研修でお伝えした主な内容
今回のセクハラ研修では、以下のようなテーマに沿って講義を行いました。
- なぜ今、セクハラ防止研修が必要なのか
- セクシュアルハラスメントとは何か(定義と背景)
- セクハラの本質と、職場で起きる具体的なリスク
- 「これってセクハラ?」と思ったときの対応方法
- 相談窓口の活用方法と、相談を受ける側の心構え
ハラスメントは「意図がないからOK」ではなく、「相手がどう受け止めるか」が重要です。
その点を繰り返しお伝えし、参加者の皆さまが当事者意識を持てるように構成しました。
「明日からできること」を話し合うワーク
研修の後半では、「明日から自分たちができること」をテーマに、参加者同士で話し合っていただきました。
その中で出た意見の一部を、ホワイトボードにまとめています。
【明日からできること】
- プライベートや家庭の話に安易に踏み込まない
- 対応した内容は、他の関係者とも共有し、連携を図る
- 相談を受けたときは、詳しく掘りすぎず、必要に応じて専門窓口につなぐ
- 一貫した態度で対応する
- 性別による思い込みや偏見を押しつけない
【意識すべき視点】
- 「何がセクハラに当たるか」をアップデートしていく
- 周囲の小さな変化や困りごとに気づく力を養う
- 自分の発言がどう受け止められるかを意識する
- 相談内容は記録に残す・もみ消さない
事例検討ワークでより実践的に
最後に、グループワーク形式での事例検討も行いました。
「これはセクハラに当たる?」「もし自分が相談を受けたら?」という具体的な視点で意見交換していただき、現場で起こりうる場面への理解を深めました。
参加者からは、
「これまで曖昧だったことが具体的に見えた」
「言いにくかったことも共有できて安心した」
といった声もあり、実践につながる充実した研修となりました。
ハラスメントのない職場づくりのために
今回のセクハラ防止研修を通じて、「誰かが困ったときにどう支えるか」「自分の発言・行動が周囲にどう影響を与えているか」を見直すきっかけになったと思います。
ハラスメントを未然に防ぐ職場文化の醸成は、一人ひとりの意識と行動から始まります。
今後も、引き続き安心して働ける職場境づくりをサポートしてまいります。
セミナー・研修・講演

リーダー育成、メンタルヘルス、ハラスメント防止、採用と定着等、ニーズに対応した実践型研修を提供します。
コンサルティング

採用支援、ホワイト財団、介護や福祉の処遇改善加算、就業規則、ハラスメント防止等のコンサルティングを行います。
著書・執筆

著書の執筆、雑誌への寄稿・監修、リーフレット原稿の作成を行います。また専門家としてインタビューにも応じます。