湖南市商工会様主催セミナーに登壇しました

2025年10月31日(金)、湖南市商工会様主催のセミナー「“法律違反ではないけれど…”対応に悩む社員の言動事例と経営者の打ち手」に、社会保険労務士・公認心理師として講師を務めました。

働き方の多様化や個人主義の進展により、「法的には問題ないが、職場の秩序やチームワークに影響する行動」が増えています。セミナーでは、経営者や管理者の方々が現場で直面しやすいグレーゾーンの事例をもとに、法的整理と実務対応の両面から考察しました。

取り上げた事例は、

  • 有給休暇を当日LINEで申請してくる社員
  • 退職代行を使って突然辞める社員
  • SNSで会社への不満を書く社員
  • 指示に従わず独自のやり方を続ける社員
  • 育休明けを理由に指導を拒む社員
    の5つ。いずれも「法律は守っているが、周囲が困ってしまう」ケースです。

特に多くの関心が寄せられたのは、「就業規則に“有給休暇は7日前までに申請”と定めていても、当日LINEで連絡が来た場合に認めなくてもよいのか?」という質問でした。
原則として労働者には有給取得の権利があり(労基法第39条)、理由を問わず「私用」でも認められますが、有給休暇は申請して承認を得るものであり、当日の申請については業務運営上の支障などを踏まえて認めないという判断も考えられます。

セミナーでは、「法令遵守だけでなく、人間関係づくりと感情のマネジメントが組織の信頼を支える」という視点から、チェックリストとディスカッションワークも実施しました。

湖南市商工会の皆様、熱心にご参加くださりありがとうございました。
今後も、中小企業の皆さまが“法と感情のバランスを取ったマネジメント”を実践できるよう支援してまいります。

商工会様などの各種団体様からのお問い合わせについてはお気軽にご連絡ください。

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