人事考課があるのに、面談ができない?

ある企業様にて、人事考課と評価面談の基礎を学ぶ実践講習を行いました。
この会社では毎年4月から翌年3月までを人事考課の期間としていますが、実際には、

  • 「部下との面談方法について学んだことがない」
  • 「目標の立て方がわからない」
  • 「フィードバックに自信がない」
    といった声が多くあがっていました。

そこで、今回の講習では以下の4点を柱に、現場で“すぐ使える”実践的な内容を提供しました。

  1. 目標の設定方法
  2. 期中の観察と記録の取り方
  3. 日頃のコミュニケーションの工夫
  4. 評価面談の進め方とフィードバックの伝え方

特に強調したのは、「面談の時だけ部下に向き合っても、本当の評価はできない」ということです。
面談の質を高めるためには、日頃からの声かけ、観察、信頼関係づくりが土台となります。
評価とは“対話”であり、“瞬間的な判断”ではありません。
日々のコミュニケーションの積み重ねがあってこそ、公平で納得感のある評価と、効果的な面談が可能になります。

研修後には、「これまで人事考課制度はあっても、ひな型を借りて運用しているだけだった」「会社として初めて、面談のやり方を考える機会になった」といった声を多数いただきました。
特に主任クラスの方からは、「面談の基本を初めて学べた。今後に活かしたい」と前向きな感想も寄せられました。

今回改めて実感したのは、制度だけを整えても、教育がなければ形骸化してしまうということです。
どんなに優れた仕組みも、それを運用する人の理解とスキルがなければ意味を成しません。
インプットが不足していれば、自ら考える力も育たず、組織が本当に望む行動も引き出せないのです。

人事考課を機能させるためには、「制度」と「教育」の両輪が欠かせません。
これからも、多くの現場にこうした学びの機会を届けていきたいと考えています。

そんなお悩みを感じている担当者の方は、まずはご相談ください。

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