AI時代に、本当に価値が高まる人とは

最近、「AIの進化」や「シンギュラリティ」という言葉をよく耳にします。

まず、シンギュラリティとは何か。

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、AIが人間の知能を超え、自ら改良を重ねながら進化していく転換点のことを指します。
この概念を広めたのが未来学者のレイ・カーツワイルです。2045年前後に起こる可能性があると言われていますが、あくまで予測であり、確定しているものではありません。

重要なのは、「いつ来るか」ではなく、「今、何が起きているか」です。

現在のAIは、文章作成、資料整理、情報収集、プログラム補助といった業務を高速で処理できる段階にあります。

確かに、AIに代替される仕事は増えています。
しかし同時に、「人にしかできない仕事」も明確になっています。

アメリカでは、「ブルーカラー・ビリオネア」と呼ばれる現象が注目されています。
現場で働く人たちの収入が大きく伸びているのです。

テレビでは、経理職から配管工へ転職し、年収が3倍になったという事例も紹介されました。
体を使い、現場で技術を発揮する仕事の価値が見直されています。

高度な実務スキルを持つ分野は、AI時代においても、むしろ価値が高まっています。

一方で、ホワイトカラーの一部のIT分野では、AIの影響で仕事内容が変わり始めています。
高い学歴や専門知識があっても、仕事の内容そのものが再定義される時代です。

ここで重要なのは、AIが仕事を奪うのではなく、仕事の中身が変わるという視点です。

では、これから価値が高まる人材とは誰でしょうか。

それは、

1.専門性を持つ人
2.現場で実行できる人
3.人に教えられる人

特に三つ目、「人に教えられる人」が、今後の企業経営を左右します。

なぜなら、日本は深刻な人手不足の局面に入っているからです。

パーソル総合研究所の「労働市場の未来推計2030」では、2030年に約644万人の人材不足が生じる可能性があるとされています。

さらに、リクルートワークス研究所の将来推計では、2040年には約1,100万人規模の労働力不足に拡大する可能性があると分析されています。

これは一時的な採用難ではありません。
人口減少による、長期的かつ構造的な経営課題です。

だからこそ企業は、

・今いるコア人材を守る
・次世代のコア人材を育てる
・採れない時代でも人材を確保できる仕組みをつくる

この三つを同時に進める必要があります。

AIは効率を高めます。しかし、人を育てることはできません。

人の強みを見極め、成長を支え、組織として機能させる。

この役割は、まだ人にしか担えません。

AI時代の採用は、「数を集める採用」ではなく、「将来を支える人材を選び、育てる採用」へと変わっています。

各種団体や業界団体、企業内研修などで、採用や定着に関するセミナーをご希望の場合は、ぜひご相談ください。

状況や業界特性に合わせて、実践的な内容をご提案いたします。

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