リーダー研修で残業時間削減のための取組みについて話し合っていただきました

先日、看護師さん向けの研修で残業時間削減のための取組みについて話しあっていただきました。「業務の効率化・標準化」「タスクシフト・役割分担」「スケジュール・勤務制度の工夫」「外部との連携・周知徹底」「情報共有・コミュニケーション」のアイデアが沢山でてきました。さすが、看護師長さんや主任さんだと感心いたしました。

Ⅰ. 業務の効率化・標準化による削減

  1. PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)の活用
     2人1組の体制により、確認・連携業務の効率化を図る。
  2. 業務の見直しを行う
     業務実態と所要時間のギャップを確認し、効率的な配置・運用を実施。
  3. 看護記録は集中できる環境で実施
     ナースステーションではなくカンファレンスルーム等を活用し、集中力を高めて時短。
  4. 記録にテンプレートを活用
     記載内容を標準化し、記録作業のスピードと質を両立。

Ⅱ. タスクシフト・役割分担による削減

  1. 看護師以外でも可能な業務は看護助手へ移管
     業務を適切に分担し、看護師が専門業務に集中できる体制を構築。
  2. 他部署からの応援体制を整備
     業務量の多い時期や時間帯に応じて、部署を超えて協力体制を取る。
  3. 人員配置の見直し
     時間帯・業務量に応じて、適正な人員数と配置バランスを調整。

Ⅲ. スケジュール・勤務制度の工夫

  1. 残業の原因を明確化する
     どの業務や時間帯に負荷が集中しているかを分析し、対策を講じる。
  2. タイムスケジュールを前倒しで対応
     1日の業務の流れを前倒しに設定し、夕方以降の残業を抑える。
  3. フレックスタイム制を導入
     個人の事情や業務内容に合わせて柔軟な勤務ができる制度を検討。
  4. ノー残業デーを設定
     定期的に残業ゼロ日を設け、職場全体で効率的な働き方を目指す。

Ⅳ. 外部との連携・周知徹底による工夫

  1. 地域のカンファレンスを勤務時間内に調整
     夕方開催が多い会議を、地域関係者に協力を仰ぎ、勤務内に実施。
  2. スクラブやマスクの色で日勤・夜勤を区別し周知
     色によって勤務帯を明示し、家族や患者にもわかりやすく周知する。
  3. スクラブやマスクの色を勤務帯で変更
     スタッフ間での認識を統一し、対応の円滑化を図る。

Ⅴ. 情報共有・コミュニケーションの見直し

15.申し送り方法の改善(業務中に随時対応)
 ドクターなどの多職種との申し送りは業務終了後に集中させず、業務中にこまめに行うよう促進。

当事務所は、今回ご紹介したような残業削減のアイデアを踏まえ、業務の効率化や段取り改善に特化した研修・コンサルティングやリーダーの育成の研修も行っております。リーダー研修の内容については、以下のご覧ください。

セミナー・研修・講演

リーダー育成、メンタルヘルス、ハラスメント防止、採用と定着等、ニーズに対応した実践型研修を提供します。

コンサルティング

採用支援、ホワイト財団、介護や福祉の処遇改善加算、就業規則、ハラスメント防止等のコンサルティングを行います。

著書・執筆

著書の執筆、雑誌への寄稿・監修、リーフレット原稿の作成を行います。また専門家としてインタビューにも応じます。

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