その研修、ちょっと早すぎたかもしれません

先日、ある企業様にて研修の打ち合わせを行いました。
これまで社員研修にはあまり取り組んでこなかったそうですが、昨年から管理職の方々を対象に、4回〜5回にわたり高額な外部セミナーへ参加させたとのことでした。

ところが社長は、「研修の成果が見えない」とお悩みでした。
詳しくお話をうかがってみると、問題は研修そのものの内容や質ではなく、受講対象の“階層の選定”にあったようです。

実は、受講されていた研修は、経営者層や上位の管理職層向けのものでした。
しかし、その下に位置する現場リーダーや中間層の管理監督者に対する基本的なトレーニングが不十分であったため、いきなり上位研修を受けても現場に落とし込めず、結果として“消化不良”になってしまっていたのです。

このようなケースは、決して珍しくありません。
「どこから手をつけたらいいのかわからない」といったご相談をいただくことも多くあります。

そうした時に私がおすすめしているのが、**TWI(Training Within Industry)**です。
なかでも、管理監督者層に向けた「TWI JI(仕事の教え方)」や「JR(人の扱い方)」のトレーニングは非常に有効です。

現場指導・OJTの技術・人間関係づくりの“原点”に立ち返ることで、組織全体の土台をしっかりと築き直すことができます。
研修の成果が見えにくいときほど、土台の見直しが効果を発揮します。

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