「ミドル女性が活躍する職場作り」セミナー実施報告

ミドル女性が活躍する職場づくり
令和8年1月15日(木)、一般社団法人長浜ビジネスサポート協議会主催により、「ミドル女性が活躍する職場づくり」をテーマとしたセミナーを担当させていただきました。本セミナーは全2回構成の2回目として実施し、前回のセミナーで明らかになった各事業所の課題を踏まえ、より具体的な改善アクションにつなげることを目的としました。
セミナーのねらい
本セミナーでは、次の点を主な到達目標としました。
- 自法人の雇用環境を可視化し、強みと課題を明確にする
- ミドル層女性が力を発揮できる職場づくりの具体策を整理する
- 現場で実践可能な制度・仕組み・工夫を検討する
セミナー内容
1.なぜ今、福祉業界でミドル層女性の雇用が必要なのか
福祉業界では人手不足が構造的に進行する中、若年層の採用競争が激化しています。
その一方で、地域に定着し、家庭や介護との両立を経験してきたミドル層女性は、現場の安定や人材育成の中核として重要な存在となっています。
セミナーでは、
- 人手不足の背景
- ミドル層女性が持つ強み
- 雇用が進まない要因
- ミドル層雇用がもたらす効果
について整理しました。
2.雇用管理チェックとアクション検討
参加者には、「情報共有・コミュニケーション」「労務管理」「評価・報酬」「人材採用・育成」「職場環境・組織風土」の5領域に分けたチェックリストを用いて、自法人の現状を自己診断していただきました。
点数化とレーダーチャート化により、「どこが強みで、どこに課題があるのか」を可視化し、次の改善行動を考える材料としました。
3.解決手法・制度・事例の紹介
続いて、各領域ごとに実際の事例を紹介しました。
- 意見や課題が経営に届く仕組みづくり
- 両立支援制度や相談体制の整備
- 処遇改善加算に依存しない評価の考え方
- 採用と育成をつなげる仕組み
- 職場風土や働きやすさを整える工夫
制度を「作ること」よりも、
現場で実際に使われているかという視点の重要性を共有しました。
ワークで共有された主な課題
グループワークでは、各事業所の現状について率直な意見交換が行われ、次のような課題が共有されました。
人員構成・働き方に関する課題
- デイサービスやケアマネジャー部門では常勤職員が少なく、パート職員が多い
- 家庭や介護事情により、勤務時間や業務量の調整が難しい
- 慢性的な人手不足により、育成やフォローに十分な時間が取れない
教育・育成に関する課題
- 教え方が人によって異なり、育成の基準が統一されていない
- マニュアルはあるが、使い方や考え方まで伝えきれていない
- 新人教育やOJTが属人的になり、教える側の負担が大きい
評価・組織運営に関する課題
- 評価基準が分かりにくく、処遇や役割と結びつきにくい
- ビジョンや方針が現場まで十分に共有されていない
- 風通しは悪くないが、意見が組織的な改善につながりにくい
ワークを通じて見えてきた方向性
話し合いの中では、次のような実行可能な方向性も共有されました。
- オンライン会議などを活用し、情報共有の機会を増やす
- パート職員を前提とした育成・教育の考え方に切り替える
- 階層や職種に応じた役割や教育内容を整理する
- 短時間でも「話し合う時間」「振り返る時間」を意識的につくる
- 個人任せにせず、周囲を巻き込みながら改善を進める
まとめ
本セミナーを通じて、多くの課題は「制度がないこと」よりも、現場の実情に合った運用や共有の仕方にあることが明らかになりました。
参加者からは、「同じ悩みを抱える事業所が多いと分かり、整理できた」「完璧を目指すのではなく、できるところから小さく始めたい」といった声も聞かれました。
今回の学びが、各事業所における雇用環境の見直しと、ミドル層女性が安心して働き続けられる職場づくりにつながることが期待されます。
国や行政のプロジェクトや事業にも対応しますので、ご要望がありましたら、お問い合わせください。
