【研修実施報告】ハラスメントとメンタルヘルス対策セミナーの担当をさせていただきました。

2025年12月12日、滋賀労働基準協会大津支部 労務部会研修会にて、
「ハラスメントとメンタル対策セミナー」を担当しました。本研修では、管理職・リーダーの方を対象に、
指導のつもりがハラスメントと受け取られてしまう背景や、感情に頼らず、成果につながる「教え方・伝え方」について、法律と心理の両面から整理しました。
目次
研修のテーマ
「何度言ったらわかるんだ!」が変わる瞬間
~ ハラスメントにならない“教え方”と“マネジメント心理”~
「注意しているだけ」「指導しているだけ」のつもりでも、
伝え方次第で部下を萎縮させ、結果として職場の生産性や人間関係を悪化させてしまうことがあります。
本研修では、
- なぜパワハラは起きる側が気づきにくいのか
- 指導とハラスメントの分かれ目はどこにあるのか
- 部下が“動けなくなる心理”とは何か
といった点を、現場で起こりがちな事例を用いて解説しました。
主な研修内容
- パワーハラスメントの定義と判断の考え方
- 「目的・方法・影響」で考える指導の整理軸
- 指導が感情論になりやすい職場の構造
- 怒りをぶつけるのではなく「型」で教える方法
- TWI(仕事の教え方)を活用した具体的な指導手順
- 部下の欲求不満を理解し、行動につなげる支援の考え方
単なる知識の説明ではなく、
「自分の職場ならどうか」「明日から何を変えるか」を考えていただく構成としました。
参加者の気づき(一部)
- 指導が感情に引っ張られていたことに気づいた
- 伝えたつもりと、伝わったつもりのズレを実感した
- 怒らなくても、教え方を変えることで改善できると分かった
といった声が聞かれ、ハラスメント対策と人材育成は切り離せないテーマであることを、あらためて共有する時間となりました。
講師より
ハラスメントを防ぐことは、「叱らないこと」や「何も言わないこと」ではありません。感情ではなく、技術で教えること。部下の心理を理解し、行動につなげること。その積み重ねが、職場の安心感と成果の両立につながります。
関連研修のご案内
当事務所では、以下のような研修・支援も行っています。
- 管理職向けハラスメント防止研修
- メンタルヘルス・ラインケア研修
- 指導力・育成力を高める管理職研修
- ハラスメント相談対応者向け研修
内容・時間・対象者に応じてカスタマイズ可能です。
詳細はお気軽にお問い合わせください。
