雇用管理責任者講習(総合)を担当させていただきました!

2025年12月4日にオンラインで介護労働安定センター様主催「雇用管理責任者講習(総合)」にて、講師を担当しました。
本講習は、介護事業所の管理者・リーダー層の方々に向けて、職場で即実践できる労務管理の基本と法改正ポイントを整理し、現場の課題解決につながる視点を学んでいただく内容です。
■講習の主な内容
講習では、『雇用管理改善の業務推進マニュアル』をもとに、次のテーマを取り上げました。
・雇用するための基本ルール(労働条件明示、労働契約法の考え方 ほか)
・労働時間管理(時間外労働、残業上限、変形労働時間制)
・休日・休暇制度の取り扱い
・社会保険・労働保険の加入要件と適用拡大
・育児介護休業(2022年・2025年改正への対応)
・メンタルヘルス・休職復職支援
・個人情報保護と現場で起きやすい事例
■今回の話し合いで整理した「残業削減の具体策」
受講者との意見交換では、日常の働き方を改善するための方法を、現場で実行しやすい形で整理しました。
●1.優先順位の明確化
・今日必ず行う仕事と、後日に回してよい仕事の基準をそろえることが重要という意見が出ました。
・判断基準を共有することで、迷いが減り、業務の停滞を防げるとの認識がまとまりました。
●2.業務手順の標準化
・同じ作業でも人によって所要時間が異なるため、手順をそろえることで、作業時間のばらつきを減らす方向性が確認されました。
●3.残業の事前申請制
・残業が「必要なものなのか」を明確化するために、事前申請を取り入れることが有効との意見が出ました。
・理由の確認と見直しが行いやすくなるため、残業の抑制につながると整理されました。
●4.業務の偏りをなくす仕組み
・特定の人に負荷が集中すると、残業の固定化につながるため、仕事を分散する体制づくりが必要だと確認しました。
●5.業務内容の可視化によるムダの削減
・業務をリスト化して全体像を見える状態にし、不要な業務が紛れ込んでいないかを定期的に見直すことが効果的との意見が出ました。
・「減らすべき業務」を特定することも、残業削減の重要な視点であると整理しました。
●6.会議運営の改善
・会議が長引くことが残業の一因になるため、時間を30分などあらかじめ設定することが提案されました。
・議事録や情報整理にはAIを活用し、事務作業の負担を減らす方法も共有されました。
●7.働き方全体の仕組みづくり
・ノー残業デーの設定、シフトの見直しなど、組織全体で時間の使い方を整える取り組みが効果的であるとまとまりました。
以上のように、業務の見える化、優先順位の整理、仕組みの改善、AI活用など、複数の観点から残業削減に取り組む方向性が確認されました。
日常の業務改善とあわせて進めることで、継続的な成果が期待できる内容となりました。
■受講者の声(抜粋・要約)
・実務で迷いやすい点が整理できた
・2025年改正への備えが明確になった
・現場の課題を共有し、改善案を持ち帰る機会になった
■セミナー・研修のご依頼について
雇用管理、勤怠改善、残業削減、育児介護休業、メンタルヘルス、ハラスメント防止、採用・定着まで幅広いテーマで研修を実施しています。
内容のカスタマイズ、オンライン開催、短時間版にも対応可能です。
研修一覧はこちら
→ https://officestarcompass.com/seminarirai/
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