医療機関にてハラスメント防止研修を実施しました

ご紹介から実現した今回の研修
2025年8月20日、医療機関の看護部門・事務部門の職員の皆さまを対象に「その言葉、大丈夫? ― 職員間のパワハラを防ぐ伝え方・関わり方」をテーマとした研修を行いました。今回の研修は、看護協会で私の講習を受講された方からのご紹介によって実現したものです。こうしたご縁が広がることは、講師冥利に尽きるものと感じています。
研修で伝えた内容
研修ではまず、なぜ今ハラスメント防止が必要なのかという背景を整理しました。法令対応という側面に加え、無自覚な言葉や態度が職場環境に与える影響、さらに医療安全やチームワークにも直結する点を確認しました。そのうえで、パワハラの6類型と判断の7基準を具体事例とともに学び、自分の言葉や行動を客観的に振り返る機会としました。
続いて、「伝え方」「教え方」「叱り方」の工夫を紹介しました。伝え方では、目的の共有や確認、感謝の言葉を添えることの重要性を実感していただきました。教え方にはTWIの4段階法を応用し、指導の手順を整理する方法を取り入れました。叱り方については、人格ではなく行動にフォーカスすることを強調し、改善につなげる具体的なステップを学んでいただきました。
参加者の声
研修後には、次のような感想をいただきました。
「すぐに実践につながる学びが多かった」
「目的の共有や感謝の言葉が、伝え方の工夫としてとても大切だと感じた」
「より安心して働ける環境づくりの必要性を改めて実感した」
こうした声からも、学びが現場ですぐに活かされる手応えを感じています。
研修の意義と期待できる効果
今回の研修は単に「ハラスメントをなくす」ことにとどまらず、組織の活性化や働きやすさを実現する取り組みです。無自覚な表現を見直すことで心理的安全性が高まり、報連相が活性化し、医療安全の強化にもつながります。結果的に、人材の定着や離職防止といった効果も期待できます。
このような課題をお持ちの方におすすめです
「注意や指導の仕方に迷っている」
「言葉の伝え方で誤解が生じやすい」
「チーム内の関係性を改善したい」
こうした課題を感じている職場には、本研修が大きなヒントになります。管理職の方だけでなく、リーダーや新人・中堅職員まで幅広い層に効果的です。