自信が持てないマネジャーへ - 研修後の懇親会で感じたこと

先日、ある企業でハラスメント防止研修を実施した後、マネジャーの方々との懇親会がありました。その場で印象的だったのが、「部下との関係に悩み、自分にマネジメントの才能があるのか不安です」と、率直な心の内を語ってくださったマネジャーの姿でした。
この方に限らず、いま多くのマネジャーが「自信が持てない」「自分の対応が正しいのかわからない」といった不安を抱えているのではないでしょうか。
そもそも、「自信」とは何か?
辞書をひも解くと、「自信」とは“自分の価値や能力を信じること”とあります。
しかし、そう簡単に自分を信じられるものではありません。
では、自信がないとき、私たちはどうしたらよいのでしょうか?
私はこう考えています。
将来を過度に不安がるのでもなく、過去を悔やむのでもなく、今できることを一つずつ実行していく。
それこそが、自信を育てる一番の近道なのではないでしょうか。
小さな実践が「自信」になる
一歩一歩の「実践」こそが、自信につながります。
スモールステップで良いのです。
やってみて、うまくいかなくても、もう一度工夫して試してみる。その繰り返しの中に、少しずつ「自信の芽」が育っていきます。
自信を阻むものは何か?
多くの人が、「まずは自己肯定感を高めなければ」と考えがちです。
ですが、私は逆だと思うのです。
自己肯定感は、“やってみた人”にしか得られない感覚なのではないでしょうか。
まずは、小さな一歩から。
完璧を目指すより、「やってみる」。
それが、自信の第一歩です。
悩んでいるマネジャーこそ、実は一所懸命に学んでいるのです。
その姿勢こそが、やがて自分自身への確かな自信へとつながっていく。私はそう信じています。